コシェ(KOCHÉ) 2020年秋冬コレクションが、2020年2月25日(火)、フランスパリにて発表された
ドレッシーな日常着
「着られるクチュール=COUTURE TO WEAR」をコンセプトに、ストリートやカジュアルをミックスしたオリジナリティ溢れるスタイリングを提案するコシェ今季は、ドレッシーなムードを強めているのが特徴で、たっぷりのギャザーをあしらったゴージャスなデニムスカートや、ドレス生地のような艶めく花模様のテキスタイルで仕上げたセットアップなど、日常のワードローブを“とっておきなもの”へと変えるアプローチが行われている
レースで優雅な表情に
中でも印象的だったのは、レースを使用したスタイリングクチュール的表現を代表するこのモチーフは、ダンガリーカラーでデニムに見立てたロングレギンスや、アクティブな色彩が目を惹くスポーティウェアに登場これらの服が持つ本来のカラーコードを踏襲することで、日常に馴染むスタイリングを完成させながらも、相反する要素をドッキングさせた唯一無二のワードローブへと昇華している
アシンメトリーなシルエット
オリジナリティをもたらす要素には、アシンメトリーなシルエットも深く関わっているドレスやスカートの裾はバイアスカットを施したり、フレアを幾重にも重ねたりすることで、優雅な動きを生み出し、よりエレガントな表情にまた片側だけの裾をフリンジ状に伸ばしたトップスは、パッチワーク風のテキスタイルも相まって、アーティスティックなムードが漂っている
日常を優雅に着飾る
ショーの終盤に現れたのは、観客の視線を惹きつける煌びやかな装飾が施されたワードローブしかしこれも良く見ると、ロングTシャツ×デニムジーンズというリアルクローズがベースとなっているのだそして手元、首元には、“本物”のドレスを纏っているかのように、パールやゴールドのアクセサリーを大げさにレイヤード何気ない日常を優雅なものへと変えてくれるワードローブは、忙しない現代人に必要な一着なのかもしれない